特集 外来看護の実情と問題点
2.小児科外来の場合
新井 澄子
1
1東京逓信病院小児科
pp.14-16
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911695
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.小児科外来の現状と外来担当看護婦の任務
小児科外来の現状を問題とするに当って,広く他の病院の小児科外来の現状を参照して考えてゆくのが当然でありますが,私は残念ながら他の病院についての知織が少ないので,とりあえず私が長い間たずさわって来ました東京逓信病院小児科外来の経験から出発して考えを進めてみたいと思います。昭和36年度の当院小児科外来を訪れた患者数は,新来受付だけでみますと3536名で,感冒気管支炎アンギーナ肺炎などの上気道感染症1139名32%,口腔及び消化器疾患224名6%,法定伝染病及びウイルス感染症と考えられたもの正02名3%,脳神経系疾患神経症(このうちに,色々と問題点はありましょうが,起立性循環障害を,一応含めました)202名6%,種々のアレルギー性疾患92名3%などが主なもので,この他に胃炎その他尿路疾患,リウマチ熱,先天性奇形および先天性心疾患,種々の血液病,悪性腫瘍,寄生虫症などがありました。なお健康相談は581名16%で,乳児の育児相談—新生児から満1歳までを対象とするもの—が761名21%および喘息外来34名1%があります。これらのうち入院して治療を受けたものは240名7%でありました。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.