特集 外来看護の実情と問題点
3.産科外来の場合
山本 笑子
1
1日赤産院
pp.16-19
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911696
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産科外来における看護の対象はもちろん妊産婦であり,それはこれから母となる人や既に母となった人たちです。
産科外来を訪れるこれらの母と呼ばれる人達は,次代を背負う自分達の二世をわが手で生み育てるために,自ら進んで人生の第一歩ともいわれる胎生10カ月間を真剣に見つめているのだともいえます。ですから産科外来は他の外来で見られるような疾病に対する治療や対症看護を主目的とせず,母子両者が,妊娠10カ月を順調に経過しているか否かという健康指導を目的としています。そしてそのための健康診察,諸検査,生活指導などすべてが全部の妊産婦を対象として行なわれなければなりません。
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