特集 外来看護の実情と問題点
4.耳鼻科外来における実習の場合
川島 みどり
1
1日赤中央病院耳鼻科
pp.20-22
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911697
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外来における学生実習はどのようにあるべきかについて,当院外来部の外来会議においても毎回のように討議をかさねているが,各科の特殊性もあり,現在の外来の諸機構からも,統一した方法や形態をとることはなかなか困難である。一般的にみても,外来実習は習得しなければならない多くの要素をもちながら,実習時間が非常に短かく,講義時間との関係などもあって,効果のあげにくい多くの面をもっている。これは学生の側からみても同じようなことがいえるのではないだろうか。困難な諸条件の中で,それらの条件にあわせながら,より多くの成果と実績をあげ,実習の目的を達するにはどうしたらよいだろうか。
私たちが現在,耳鼻科で試みている実習方法を紹介しながら,問題点を探ってみようと思う。
1.外来(耳鼻科)の特徴(病室との比較)
1)一定の時間内に多数の患者の診療を行う。
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