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                                    家庭に於る老人の看護〔3〕
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                        
                                            
                                                ドーリン・ノートン
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                        
                                            
                                                東京都養育院養老事業研究会
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.49-52
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1960年11月15日
                  Published Date 1960/11/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911202
                
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 - 1ページ目
 
Ⅳ.老人の身体の故障を克服するために
人間の身体は,造化の最上傑作である。しかし,すべての機械が故障を生ずるように,人間の身体もやがては故障を生ずる。しかし,身体不自由な人がその故障を直そうと欲するならば,彼らの機械は生きているのであるから,それを直すことができるのである。老人は,勇気をもたないわけではない。しかし,彼らには,その故障を直さなければならないという意志力がしばしば欠けているのである。例えば,「きりぎりす」のようなものでも,それを取り除こうとする意思が彼らに欠けているのである。この意志力を老人に抱かせることが,身体の故障を克服する第1の要件であり,最も大切なことである。第1の方法は,まず身体に故障が起こらないように予防することである。前章においては,これらの方法について述べた。第2の方法は,現在の故障を克服して,それ以上悪化しないようにすることである。
リユーマチスは,大抵,身体の不自由をひき起こす。これを治す方法は少ない。しかし,この場合に絶えず身体を運動させ四肢を正常の状態に保つようにすれば,予防することができる。他人に常に身体を動かすようにすすめることは,極めて厄介なことであるが,忍耐して行なえば,運動の習慣を身につけるようになつてくる。しかし,直接にこのことをすすめてみて無駄な場合には,間接に何かの名目をみつけて運動せるように仕向けることである。この例として,次のような話がある。

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