講座
腰痛の訴えの看護
新藤 信子
1
1関東労災病院整形外科病室
pp.26-30
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910764
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はしがき
「腰がいたい」との訴えは,風邪を引いたということと同様,病院の内,外,を問わずよく耳にする言葉である。そして一般に腰痛といえば,すぐ坐骨神経痛か婦人科疾患というように考えられがちである。だから,他の病気が原因なのに,何ヵ月も神経痛や婦人科疾患の素人療法を行い,よくよく症状を重くしてから病院を訪ずれる者が少なくない。あるいはこれに反して単なる疲労だつたり,ヒステリー性の症状だつたりすることもあるので,その治療,看護に当る者は,腰痛についての知識をよく把握して最も適切な処置を行い得ろよう必掛けなければならない。
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