講座
胸部の訴え
河辺 秀雄
1
1聖路加国際病院内科
pp.24-32
発行日 1954年1月15日
Published Date 1954/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909489
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訴えをできるだけ詳しく尋ねよう
胸の訴えのある患者に出会つたとき特にその訴えが喀痰が出る,血線のある喀痰が出る,などであると,とかく肺の結核性疾患であると思い込んで後になつて思わぬ失敗に気付く事がある。
日本には結核が餘りに多いので一応結核性の疾病を考えて見る事は当然であるが,この樣な訴えの患者から気管支拡張症などの正しい診斷を確定し得た時の味は又格別である。
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