講座
歯痛の訴え
崎浜 トミ
1
1東京医歯大附属病院
pp.17-20
発行日 1953年8月15日
Published Date 1953/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909380
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私達は疾病の看護と医療の介肋者としてのみでは,患者にたいしての健康指導者としては不充分で,口腔は消化器管の玄関であり,呼吸器の一端ともなつている。同時にことに婦人の容貌美の中心ともいえるので,口腔衞生に関する知識をひろく持つ必要があると思う。
また口腔内に現われる輕微な症状が全身的疾患の前駆症状となることは周知のことながら,ややもすればこれらのことは等閑にされがちで,従つて従来の看護教育の不備ともいえよう。歯科をもたない病院,あるいは家庭で夜半ことに子供に訴え泣かれた際,しばしば戸惑うことがあると思う。
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