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看護学雑誌にこう望む
倉重 節子
1
1長島愛生園
pp.220
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910342
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看護学雑誌の読者としてこの本の感想を述べさせていた寒きます。私はこの雑誌がもう少し大衆性を,つまり看護婦読者の日常生活に結びつき,意志を反映させたものであつて欲しいと望むのでございます。
医学・看護知識にもとづく症例又看護技術の実際を発表していたゞきますことも,とかく技術向上の停滞し勝ちになる私共に取りまして嬉しいのですが,それ以上に次のようなことを望んでいる次第です。最近問題になつてるい試みとか,又新しい手術形式による医学知識やそれに伴う麻酔法,看護法等も私共に興味あることです。又日常しばしば接している症例が異常の結果を取つた場合も私共の関心を惹く発表ですし,案外知ろうと思つても適当な本もみつからず知る方法がないこともしばしばなのです。以前この雑誌に海外医学ニユース,トピツクスや最新医学知識の形で新しい興味深いものが載つていたように思いますが,又はじめてほしいものです。
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