口絵
私の病院 大阪府立結核療養所—羽曳野病院
吉中 アイ子
pp.215-218
発行日 1956年10月15日
Published Date 1956/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910222
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「私の病院」とは,たつた四字の言葉ではあるがなんと深い意味を持つている事であろう。「私の病院」とは大勢の看護婦が,身を捧げて生きて行く所である。大阪府立の羽曳野病院の吉中アイ子さんは,満ちあふれる愛情を持つて「私の病院」を紹介して下さつた。
「希望に満ちた私達の一日がはじまる」「この地で日々をすごすごとの出来るのを最大のよろこびとしなければならない」といつておられる。しかし,美しい風景だけが,喜びのすべてであろう筈はなく,完全看護,完全給食という言葉の影にも,ふみこえなければならない種々の問題が含まれている事だろう。しかし,「私の病院」をより美しくする為に胸をふくらませて生きていらつしやる吉中さんの生活の足跡を,これらの写真から耳を澄して聞こう。
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