とびら
看護の課題
pp.5
発行日 1955年11月15日
Published Date 1955/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909967
- 有料閲覧
- 文献概要
“一体,看護婦の職業は,種々の関連する問題は別として,本質的に職業として成立するものでしようか〜?”とは,医師や看護婦及び教育者等による或る会食で発せられた質問でした。“看護は独立した專門職業である”と,堅く信じて疑わなかつた看護婦諸姉にとつては,一寸,其の質問の意図が,何辺にありやを考えなくては,とつさに考えつかなかつたことと思います。
看護婦が,自分個人の私生活を充分味うことの凡そ出来ない,いわゆる寄宿舎生活というもの(病院の)を,どうしてもやらなくてはならないものであろうかという意味で,更にこれを深く追求すれば人間としての看護婦が,其の結婚生活を個人として営みつつ且つ,職業を成立出来ないものなのかどうか,ということとなるのです。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.