口絵
病児の楽園—国立東京第一病院の治療用娯楽室
pp.1-4
発行日 1955年11月15日
Published Date 1955/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909966
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治療用娯楽室というと堅くるしいが,入院している子供たち—主として整形外科—に,遊びながら治療や訓練を受けさせようというのが,その主なねらいで昭和29年11月に米国のオアシス・トリイ・シユライナークラブという団体から寄贈されたもの。
8床は入る一室に,ブランコ2台,円形テーブル(これは下の写真のように中央に円形のテーブルがあつて,それに扇型の8つのテーブルが組合わされたもの。いろいろに変化できるので利用度が高い。)テレビ,オルガンがあり,そのほか,三輪車や雑誌など,子供達が楽しく遊べるような道具が備えられている。部屋の壁はピンクとクリーム色で,上の方のクリーム色の部分にはシンデレラ姫の物語の絵や,動物達など,子供達に馴染の深い楽しい絵が描かれて,楽しい雰囲気のなかにも知らずしらずのうちに正しい知識が学べるよう心が配られている。
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