発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909423
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どう考えてみても1年間の入院は私にとつてマイナスであつた。院長をはじめ関連のある多くの職員の方々の同情がなかつたならばそのマイナスは倍加されるところであつた。たゞこの1年間に数人の極めて優れた看護婦に接することができ,そして看護というしごとの難しさを知り,看護ということについて種々考えることができたことだけは,たしかにプラスであり,前述のマイナスの幾分かはこのプラスによつて償うことができたと思う。
私の入院したH病院,は創立後25年を経ており,戦後も東京軍政部のアドヴアイスによつて,いち早くモデル病院となつた病院である。幸いに私の家から近く,且つH院長,M事務長,T総婦長等には以前から知遇を得ていたので入院をお願いしたのであつた。
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