講座
看病と歯
中村 平藏
1
1東京医科歯科大學歯學部附属病院
pp.14-16
発行日 1953年8月15日
Published Date 1953/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909379
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病人の治療にあたつては,適切な療法の施行が必要なことは,言うまでもないが,病状に應じ充分な栄養をとることに考案をめぐらし,疾病の治療によい影響を及ぼすように努めることも大切なことである。従つて疾病看護にあたる者は栄養摂取について正しい知識を持つことが必要であり,そのように教育されているわけである。
栄養摂坂にあたり必要な熱量單位,必須量の蛋白,ビタミン,塩類のみたされることはもちろん重要であるが,これらの食物を摂取してからその消化吸收率を考慮することも大切である。そのためには調理法とか食べ方が大切になつてくるのである。ところが熱量や調理法については充分注意されるが,食べ方については案外軽んぜられている傾向があるので,食べ方について述べてみよう。
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