ホームケア・6 新宿区立区民健康センター訪問看護婦のリレー随筆
看病も生きがい
新津 ふみ子
pp.661
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919577
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白地に淡い赤や黄色の花柄もようの布が,おじいちゃんのまくら元に置いてある。おばあちゃんは今日も縫い物をしている.‘孫に羽織を作ってやろうと思って’と語りながら,褥創の手当てを始めようとする看護婦の手伝いをしてくれる.
おじいちゃんは最近また元気になってきた.言語障害で筆談しかできなかったのに,時々何げなく話す言葉が聞き取れるようになり,脳卒中発作後10年にして頭の中が治ってきたのではないかと驚いている.
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