発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907170
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ミネソタ大學看護學校
—内科病棟—
まだ10月半でしたが外は寒いのでユニフオームにセーターを着て庭づたいに病院の裏口から入つて教えられた内科病棟に參りました。午前8時ミス・ブレナンもユニフオームで御出勤になりました。彼女は前にも申上げたように内科病棟の婦長であり内科の臨床教師であります。3つの病棟の各主任から病室及び患者の報告を受けられるのを一緒に伺いました。この病院はガーデツクスを用いて個々の患者の處置,食餌,特別看護は全部整然と記入されて居りました。卒業生や生徒は自分の受持患者の一日の看護計畫を「仕事表」の用紙にカーデツクスからメモをしてそれを順を追つてやつて行き休みやクラスの時は決められている代りの人にその用紙を渡して申繼をして自分が戻る迄のことを依頼するようになつています。重症や變化のあつた患者のチヤートを點検してから生徒の患者割當を調べられ色女説明をして下さいました。
ピンクのユニフオームにビブとエプロンをつけた愛らしい生徒Denverの小兒科病院から委託實習生として内科・外科の勉強に來ている由,この日は彼女が隔離法の實習指導を受けることになつていました。日本の看護學校の先生ですとミス・ブレナンが紹介なさるとにつこり笑つて挨拶をするはきはきした態度で第一印象は萬點でした。クラスで原則と方法を學ぶと病室で必ず計畫された實習指導を同じ先生から受けられる仕組になつているので生徒は徹底したものを身につけられるわけです。
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