発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907098
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フイラデルフィヤ
Lankerau Hospitalの看護婦學校宿舎の前でタクシーを降りたのは月曜日の夕方。全くの不案内で心細くなりましたが見なれた生徒用のユニフオームを着た一グループが戸扉から出てきたので受付を尋ね運轉手に荷物をもつてもらつて中へ入りました。うすぐらいオフイスから一人の老婦人が出て來たので紹介状を差出し學校長におめにかゝり度いと傳えると流暢な日本語であなた日本の方ですねえどちらからいらつしやいました,と云われてびつくりした次第,御主人は日本人で20年も日本で生活をした由何にか事情があられるらしく思つたが初對面で委しい話をする間もなくSister Hがあらわれて御部屋の用意がしてありますからと一室に案内されました。ラヂオと一輪挿に小花を入れてあつて彼女の温い心遣いを感謝しました。
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