特集 世界のナース
三ヵ月のアメリカの旅みたまゝきいたまゝ
白井 怜子
pp.34-37
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907055
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首都ワシントン
ユナイテド・エアラインに乗り込んで大陸横斷は僅か14時間,7月28日の朝8時ワシントンの飛行場につきましだ2人の美しいスマートなスチュワードネスに至れり盡せりのサーヴィスを受けても「チップ御無用」は飛行機のよいところ有難う。さよならだけであつさりしたものです。參考迄にサンフランシスコから片道の料金は140ドル,邦貨で5萬圓餘と云うわけです。ある筈の出迎がないのでまごまごしていると受付に傳言があつてホテル・ナショナルに豫約がしてある由,一安心して飛行場のコーヒーショップで朝食をとり,荷物を受取つてタクシーにホテル迄送りとゞけてもらいました。
7, 8月のワシントンは東京の夏と同樣の暑さでした。7ドルも10ドルもとられるようなホテルは冷房裝置が完備していてもこゝは1日3ドル半西向の部屋で夕日のさす頃はいさゝか弱りました。數日後帳場に交渉しましたら人のよさそうなおぢいさんが東側の一室が室いたからと引越を取計らつてくれました。
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