発行日 1952年8月15日
Published Date 1952/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907109
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そこで,結核患者の心理をとり扱うとなると,いろんな角度からの方法が考えられる。しかし,何といつても,ある人が患者心理をもつに至つた原因は,結核という,一つの慢性の不幸なのであるから,この不幸の原因によつて,心理を分類して行くのが一番判りいゝと思う。
事實,一人の結核患者についてみても,發病前の性格を基準にとつて,發病して初診された時,病状がはかばかしくない時,經過がいゝ時,喀血した時,散歩を許された時,手術をしなければ治らないといわれた時それぞれの場合の心理は決して同一ではない。
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