発行日 1952年8月15日
Published Date 1952/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907108
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日光の直射を頸部,頭部に受けて生ずる疾患を日射病と云い,濕熱中に於て勞働をなす時罹るものを熱射病となしているが,この兩者の區別は實際には困難である。
前期症状としては,體温上昇,脈搏頻数,呼吸淺表,頭重,嘔氣,倦怠,疲勞,缺伸,眩量,朦朧,四肢運動困難,聽障害等が考えられ,この時期に於ては直に凉冷の空氣中に移すと,これらの症状は消退する。更に原因情況が繼續する時は,固有の症状を呈するに至る。
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