夏は來ぬ

　初夏のすがすがしい様子を最も適切な詞に表わされ，輕快な優雅な曲で表現されている。この曲を唱う場合は重くならない様にうきうきした感じで音の飛んでいる所をよく生かして，その感じを出したい。演奏方法としては4番迄を同じ型で繰返すよりも1番を三部合唱，2番をソプラノでメロディーを，メゾソプラノ，アルトはラララで唱い，3番目はソプラノとメゾソプラノの所だけを二部合唱又は齊唱で唱い，4番目を三部合唱という方法も面白いと思います。餘りにも有名な曲で音程の簡單な曲をきれいにハーモニーさせて皆で樂しんで頂きたい。

　8月號は海と題して皆さんのよく知つている曲を集めて連曲としてやさしくきれいに編曲したものを御紹介致します。