わがteen age・6
感激の行啓
島田 ちよ
1
,
編集部
1慈惠會病院
pp.49-51
発行日 1951年6月15日
Published Date 1951/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906880
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私は埼玉縣の比企郡で生れました。小學校の時,「大きくなつたら何になりたいですか」ときかれ,「看護婦さんになりたい」と答えて先生から「世間の風評にかゝわるな」と批評をいたゞいたりしましたが,自分がどうしても好きでしたので,補修科を出ると家督を妹にゆずつて上京しました。
慈惠會というのは,明治18年に創立したもので,毎年1回皇后陛下が行啓されて患者に金一封を賜るのと,慈惠會の會員の宮樣華族さんや實業家の方々の寄附とで,戰爭が終るまでは患者さんは全部施療でございました。患者は貧困證明書をもらえる人だけで,家に女中がいるとか余裕のある方には歸つてもらいました。
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