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主張 平和への祈り
pp.5
発行日 1950年9月15日
Published Date 1950/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906697
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2000年の昔,此の世に乳と蜜の流れる國を實現するためにイエス・キリストがつかわされた。彼が“Prince ofPeace”,“平和の君”ととなえられ,戰いを罪とし,隣人愛の精神を語り傳えて以來世界に爭いはたえたでしようか?平和の鐘はなりひびいたでしようか?
無類の残虐行爲・人類の敵とにくんでもあまりあるあの原子爆彈による悲しみの洗禮をうけた私共日本人は,2度と再びこの悲惨なギセイを世界の何れの人類にも,否生物にも及ぼす事は絶對にしてはなりません。まず戰爭に反對を,積極的な平和を叫び,その運動を實施しなくてはならないのです。特に女性は夫を,兄を,弟を,そして愛する誰彼を,戰場の露と失つた痛手がズキズキと今尚心の底とうずいています。
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