連載 南島詩人一人舞台・9
平和のかたまり
平田 大一
pp.724-725
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901911
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今夜もまた島を歩く。想いがうまく表現にならなくて、取りかかっている舞台の台本が全く前に進まない。「島の風に吹かれなさい」と呼ばれているように感じたのは、気のせいではないはずだ。
高校生を中心とした若い世代が創る平和の祭典「ピースフルフェスタ'98」は、石垣市が主催する平和推進事業の一つで、僕が構成・脚本・演出する詩の朗読劇がメインになっている。三年前の第一回公演は平和をテーマにした「島の道」、第二回公演は人権をテーマにした「潮の道」、そして一年休んでの三回目にあたる今年は三部作完結編「風の道」というタイトルで自立をテーマに舞台を展開する。演ずるのは、石垣島にある中学生と高校生の有志たち。
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