発行日 1949年4月15日
Published Date 1949/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906460
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暖い明るい日の光が咲き揃つた花の上に降り注ぐ樣に輝いて居る時,灼きつく樣な砂濱にギラギラする眞夏の太陽の光線が照らす時,私達は日光を身に浸みて感じます。然し空氣や日光が人間ばかりでなく,地球上の凡ての生物に一刻も缺くことの出來ないものであることは,我々が餘りに慣れ過ぎて,殆ど忘れて居つて氣が著かない位になつて居ます。直接日光を見ない曇つた日,雨の日,夜であつても,太陽は必ず地球を照らして居るのです。
地球の北半球に居り,殊に雪の深い北方の土地に住めば,秋から冬にかけて畫は日毎に益々短くな参,夜は益々長くなり,寒さも増して心細く感じます。然し12月22日或は23日の冬至(とうじ)が來ると,再び畫は長くなり始めるので,何んとなく前途に春の嬉しい希望を持つことが出來ます。それで,この冬至を祝ふことが行はれています。
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