看護學講座
内科
橋本 寛敏
pp.46-59
発行日 1948年9月15日
Published Date 1948/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906379
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痘瘡の合併症は咽喉炎,氣管支炎,氣管支肺炎,心臟障碍,消化器障碍腎臟炎等である。眼球角膜炎,全眼炎で失明することもある。中耳炎も來る。皮膚を不潔にすると化膿菌の感染があり,甚しきは丹毒,敗血症を起す。
死亡率は25-30%で,幼兒のみの統計では57%である。發病後12日日頃に,下るべき熱が下らずに,膿疱は乾かず,そのまゝ死ぬ。種痘痕が4つ以上ある人は,たとへ痘瘡に罹つても,死亡は1%に過ぎない。
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