特集 ストーマリハビリテーション最前線
皮膚保護剤の選択が問題となった事例
堀 友子
1
,
丹波 光子
1
,
五十嵐 弘美
1
,
穴澤 貞夫
2
1東京慈恵会医科大学附属病院
2東京慈恵会医科大学附属第3病院外科
pp.799-801
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906045
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1975年にカラヤ系皮膚保護剤がストーマ保有患者に供給されるようになって20数年が経過しようとしている.現在は皮膚保護剤の種類は20種類以上にも及び,装具を密着させる皮膚をより生理的な状態に保つ働きをになっている.また,皮膚が本来持っている生理機能を損なわないようにし,皮膚の健康を維持するという考えに基づいた「スキンケア」が,広く浸透してきている.しかし,ストーマ周囲の皮膚障害は依然としてなくならないのが現状である.
最近,あるストーマ周囲の皮膚障害を経験した.特異まれなケースではなく,むしろよく目にするタイプのトラブルではないかと思う.この事例を通して,自分たちが行なったケアを振り返り,皮膚保護剤の選択の現状を考察したので報告する.
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