Japanese
English
綜説
保護眼鏡選択の理論と実際
Protective Glasses. Theory and Practice of the Application
飯沼 巖
1
Iwao Iinuma
1
1和歌山医科大学
1Department of Ophthalmology, Wakayama Medical College
pp.1209-1217
発行日 1956年9月15日
Published Date 1956/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205803
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
我々が保護眼鏡を用うる場合に,眼保護の対称となるものは,大体,次のようものといえる。即ち,A.放射線 a.光(可視線のみならず,紫外線,赤外線をも含める) b.光以外の有害放射線B.放射線以外の作用 a.機械的作用(風,異物,埃,その他) b.化学的作用(有毒ガス,薬品の飛沫等)である。然し,之等の対称は常に必ずしも単独で来るとは限らない。実際,保護眼鏡を必要とする現場に於ては,種々なる障害原因が同時に生じてくる。例えば,電孤熔接作業の場合,最も重要なのは,多量に放射せられる強烈な紫外線であるが同時に強い可視線及び赤外線の外に,おびただしい灼熱せる熔渣の飛び出すことを考えねばならぬ。夫れ故に,眼保護としては,光の外,灼熱せる異物等を対称とせねばならない1)。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.