現場から アイデア
TPNカテーテル刺入部への皮膚保護剤の導入
東郷 豊子
1
,
森西 昌美
1
,
福井 順子
1
,
田村 庸子
1
1財団法人日本生命済生会付属日生病院3階西病棟
pp.296-298
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906020
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●はじめに
周手術期の治療や栄養管理を目的として,Total Parenteral Nutrition(以下TPNとする)が行なわれることが多く,その刺入部には従来さまざまな被覆材が使用されている.当院においては,1996(平成8)年よりワンタッチパットを使用しているが,パット貼付部の掻痒感,発赤など,なんらかのスキントラブルを訴える患者が多い.われわれは過去に,ストマ周囲の皮膚に重度の皮膚障害(壊疸性膿皮症)をきたした患者に対し,カラヤプラスト(アルケア社)を使用したところ,皮膚障害を改善したという事例を経験した.
そこでこのカラヤプラストの皮膚保護作用に着目し,カテーテル刺入部の被覆材としての使用を試みた.その結果,皮膚保護能,固定力および感染予防において良好な結果を得たので,その実際を紹介する.
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