現場から アイデア
化学療法後の嗅覚障害に対する一援助—脱臭効果のあるマスクを作成して
斉藤 礼子
1
,
小林 多紀代
1
,
伊藤 美佐子
2
1埼玉県立がんセンターデイケアセンター
2埼玉県立小児医療センターNICU
pp.292-293
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906018
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●研究の動機
埼玉県立がんセンターでは,通院化学療法を受ける患者は1日平均18名,月平均360名にのぼる.なかには,嗅覚が敏感となり不快な臭いに誘発され嘔吐してしまう患者がいる.原因となる臭いははさまざまで,アルコールや抗がん剤などの薬品臭に限らず,病院やデイケアセンターの塗装の臭いなどが原因と訴える人もいる.
そこで個人的条件や環境的条件にとらわれず,不快な臭いを遮断できないかと考え,立体の脱臭マスクを作成した.
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