連載 臨床実践
Medical Current of
脳卒中—検査法・急性期治療の進歩/今後の新しい治療法
松岡 秀樹
1
1国立南九州中央病院神経内科
pp.762-766
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905905
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はじめに
脳卒中の死亡率は年々減少しているものの,現在でも死亡原因の第2位を占めており,発症率,有病率はむしろ増加傾向にある.患者数は170万人を越え,脳卒中にかかる医療費は各疾病中第1位である.
この一方で脳卒中の専門診療にかかわる医療スタッフは限られており,また,発症したら治らない病気であるとの認識から一般の医療スタッフや国民の問では,脳卒中に対する関心は低いままであった.このため一般的な臨床の場では,いまだに古典的な治療法で漫然と対処されているケースが非常に多いのが現状である.
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