講座
性病治療法の進歩
石塚 直隆
1
1大阪大学
pp.6-10
発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909416
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第二次大戦後,種々の抗生物質の登場は各種疾患治療に革命的変化をもたらした。性病治療に於ても亦めざましい進歩が見られたのである。
從来殆ど完成された如き観を呈していた梅毒の治療にさえ決定的な変化を及ぼしたといえよう。淋病に対してはズルフアミン劑の出現した当時,既にその著効は充分に認められたのであるが,然し現在の抗生物質の発見は更に大きな決定的進歩をもたらしたといえよう。
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