特別記事
[対談]寝たきりを防ぎ・治す全人間的アプローチ②—腹臥位療法と音楽運動療法の実践から
有働 尚子
1
,
川島 みどり
2
1親仁会みさき病院神経内科
2健和会臨床看護学研究所
pp.1142-1147
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905727
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「よくなっている」をどう表すか
川島 音楽運動療法をやっていますと,患者さんは来られた時とお帰りになる時の表情が違うし,フェイススケールでの評価もかなり上がります.
それはそれでいいと思いますが,パーキンソンのように長い経過をたどる疾患では,今日1日という非常に短い期間のなかでの比較と,2週間の前後での比較,もっと長い期間を通しての比較が必要ですよね.パーキンソンは「治る」ということがないと考えた場合,目の前の「よくなっている」という評価はどう考えたらよいのでしょうか?
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