特集 服薬の行動科学—「指導」から「援助」へ
社会的認知理論に基づく服薬援助の実際
村上 未知子
1
1東京大学医科学研究所附属病院相談室
pp.1024-1027
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905704
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はじめに
1996年のプロテアーゼ阻害薬の登場は,HIV感染症に対する人々の認知をそれまでの「治療できない死の病」から「治療できる病」へと変化させた.
しかし,多くを患者の自己管理行動に依存しているほかの慢性疾患において,その行動の実行には多くの困難がつきまとうように,複雑な内服管理を永続的に必要とするHIV感染症についても同様のことがいえる.
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