連載 ケアのための病態生理学・5
消化器5 大腸
竹中 文良
1
1日本赤十字看護大学
pp.448-454
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905587
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解剖の要点と病態生理(図1)
大腸は長さが約1.5mあり,盲腸,結腸,直腸,肛門に分かれる.袋状の盲腸がその最初の部分である.盲腸からぶらさがる細い突起を虫垂;appendixと呼ぶ.内腔が狭くねじれているので,食物残渣や細菌がたまりやすく,しばしば急性炎症(急性虫垂炎)を起こす.
大腸の大部分を占める結腸は,その走行部位によりいくつかの部分に分けられている.
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