連載 このひと'98
清水千世さん—財団法人慈山会医学研究所附属坪井病院ホスピス病棟婦長—ホスピスケアには,癒しの場,そして癒しのわざが必要です
しみず ちせ
1
,
八木 保
1坪井病院
pp.409
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905581
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清水さんが勤務する坪井病院ホスピス病棟のナースステーションには,これまでにここで看取られた患者さんとスタッフの記念写真がたくさん飾られている.いずれも患者さんがおだやかな笑みを浮かべていて,ケアのありようが伝わってくる写真ばかりだ.
ここでのケアではまず,自分の将来を知った患者さんを受け止めることから始まる.スタッフは,必要があれば何時間でも病室を訪れ,患者さんのそばにいつづけ,ある時は怒り,ある時は悲しみ,患者さんが表す訴えに耳を傾け,共感することを繰り返していく.
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