連載 ケアのための病態生理学・1【新連載】
消化器1 食道
竹中 文良
1
1日本赤十字看護大学
pp.58-64
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905508
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はじめに
生きた病態生理学の必要性
同じ医学知識でも利用する立場で重要度は違う.しかも医療の現場で役に立つ知識は,実際の医療行為の結果として修得されることが多い.
たとえば学問としての解剖の知識は,いわば静止した状態での形態が重視されるが,外科医に要求されるのは単なる形態ではなく,それに動きが加わった「生きた解剖学」である.それぞれの病態に応じ変化する知識が要求され,その多くは体験にもとついて培われた応用能力が必要となる.
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