連載 看護を支えるもう1つの“知” 現象学と状況論的認知・7(最終回)
現象学的アプローチの陥穽を飛び越えて—“実践世界”そのものへ
行岡 哲男
1
1杏林大学救急医学
pp.84-89
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905513
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看護学の現象学的アプローチでは,実践者の陳述から“語る”部分,すなわち,“解釈”のレベルを貫き“了解”のレベルへ遡及可能な部分を丹念に拾い集め,“実践世界”のレベルで看護そのものをあらわにしようとするものであることを前回述べました.現象学的アプローチの傍にある(と私が思っている)陥穽についてお話しするには,さらに現代哲学の潮流についての概観が必要です.
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