特集 在院日数短縮と看護の関係
看護と在院日数
菅田 勝也
1
1東京大学医学部健康科学看護学科
pp.1018-1022
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905461
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在院日数と医療費
医療費の高騰による医療財政の逼迫が言われて久しい,近年の急速な人口の高齢化による老人医療費の伸びと,技術革新による医療の高度化が国民医療費を押し上げてきた.そういう状況下で,医療費問題というと必ず登場してくる話題のひとつに,わが国の平均在院日数の長さの問題がある.
わが国の病院の平均在院日数の推移を図に示した.総数では1980年の55.9日から1995年の44.2日へ,一般病床だけをみると38.3日から33.7日へと減少している.このように近年,平均在院日数は短縮化してはいるものの,他の先進諸国と比べると今なお数倍の長さである.
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