連載 あるべき自己を求めて—看護は自己創造の道・12(最終回)
生きるということは自己創造にほかならない
柳田 正臣
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1柳田エンカウンター・ソサエティ
pp.1176-1179
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904967
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人が生きるということは自己創造である
この「人が生きるということは自己創造である」という言葉は,私の恩師でもあり,すでに本誌5月号で紹介をした三島二郎先生(早稲田大学名誉教授)の基本的な哲学のひとつで,誠に味わうべき言葉です.
ところが,そういうふうに生きるということは,決して容易ではなく,私たちは創造的に生きるというよりも,愚かな日常性のなかに埋没しているのが現実ではないでしょうか.「仕事人間」とか,「職場人間」とか言われる言葉は,そのような日常性に埋没している人たちを象徴した言葉でしょう.
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