連載 —海外文献紹介—Current Nursingピックアップ・21
医師と看護婦のかけひき—Keddy Barbaraらの研究から
城生 弘美
1
1日本赤十字看護大学
pp.1172-1175
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904966
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医師と看護婦のかけひきは,1920年代,1930年代の看護婦にはっきりと大きな影響を与え,専門職化への発展に困難さが伴うことを示している.
多くのインタビューから,医師が看護婦の職場での地位・教育ばかりでなく,現実をそのまま記載することにさえも影響していたことがより明確にされた.図に示すように,医師は看護婦を教育すること・雇用することに影響を与え,看護婦の有益な行動とは,医師の指示を正確に実行することであった.多くの看護婦が以上のことを示す体験を披露してくれたが,なかには独立したいと試みる看護婦もいた.が,大半は,しばしば抵抗にあったため,公にこの制度に挑戦することができなかったのである.
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