連載 あるべき自己を求めて—看護は自己創造の道・11
現状を超えるところに自己発展はある
柳田 正臣
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1柳田エンカウンター・ソサエティ
pp.1080-1083
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904940
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人の根元的な欲求心
生ある限り,人はつねに変化発達をしています.それを個人的な側面と社会的な側面の2つに分けて考えてみたいと思います.
まず個人的な側面から考えてみると,たとえば「人は,青年期には色に迷い,中年では功名心に,晩年では金に執着する」とよくいわれていることわざがありますが,これはなかなか軽妙な比喩であり,人間の煩悩を端的に言い当てて妙,という感じがします.そこで,この言葉の検討から出発したいと思います.
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