巻頭言
創意と創造
吉村 正治
1
1独協医科大学内科
pp.387
発行日 1973年5月15日
Published Date 1973/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202486
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創意がなくとも創造はありうる。しかし通常それは偶然の所産であり,いわば僥倖というべきものであろう。すなわち本質的には,創意に発し工夫の積み重ねによって到達するのが創造の世界である。
2年前,アルゼンチンの心臓学会招待講演に応じてブエノスアイレスを訪ねた折,同国国立大学医学部の若いドクターと親しくなった。彼は熱心に彼の創意や工夫について語ったが,あらましをいえば次の如くであった。
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