特別記事
看護は知恵,そしてぬくもり—震災下に実践した看護
徳田 千恵子
1
1神戸協同病院4階病棟
pp.946-952
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904911
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1995年4月18日,臨床看護学研究所(東京都・三郷市)にて第11回研修生入講式が行なわれた.式に引き続いて同窓会からのメッセージとして,神戸協同病院に病棟の主任として勤務されている徳田ちえ子さん(同研究所の第4回生)が壇上に立たれた.徳田さんは,看護への新たな研鑚を求め集った研修生に向け,阪神大震災の被害のなか,どのような看護が実践されたのか,あふれる涙をこらえつつも,具体的に,かつ冷静にポイントを押さえて語られた.
その内容は,当時どれほどたいへんな事態であったのかを伝えるだけでなく,震災下にあって「看護」によってどれほどのことが成し得たのか,さらに,「看護」が先験的に持っている力の源泉を指し示すものとなった.そこで,今回読者の皆さまにぜひご紹介したく,ここに講演内容の一部を掲載させていただくこととした.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.