連載 あるべき自己を求めて—看護は自己創造の道・4
機関は人なり
柳田 正臣
1
1柳田エンカウンター・ソサエティ
pp.406-409
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904793
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人あってこそ
「機関は人なり」.この名句も言い古されて,すっかりかびが生えてしまったような感じですが,含蓄のある言葉です.そこで,改めて考え直してみたいと思うのです.
この言葉の「機関」とは,言うまでもなく企業,病院,国家等,人間が作るあらゆる組織,団体,営みを言います.意味は,それら機関の主人公は人間であって機関ではないということでしょう.孔子の有名な,「政(まつりごと)を為すは人に在り」という言葉がそれに対応します.
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