相談機関

Social Resources for Rehabilitation. 1. Social Agencies.

はじめに

　心身障害者が医学的リハビリテーションを終了し，社会復帰しようとする時，また社会復帰へのプロセスの途上にある時活用した方がよい，または必ず活用せねばならないいくつかの相談機関がある．そこで，ここでは患者や家族にとって最も身近かな代表的な機関につき説明をするので，それらの機関の援助が患者に有効に役立つよう機関の紹介がなされることを期待したい．ここでふれる相談機関の名称は都道府県により多少異なることもあろうかとも思うが，機関の機能については本質的には大差ないと思われる．そこで名称上の混乱をさける点から具体的には東京都にある身体障害者（児）関係の相談窓口を中心に述べることにする．ただし名称の横または下に（　）で記載された機関名については多くの県で用いられている名称であり機関の機能についてはほぼ変わることがないことを断っておく．

　表1は主な相談機関の種類と設置機関別および地域別に整理したものである．

　表2は各機関の詳しい説明に入る前に，障害者が比較的多く当面する課題，問題を大別整理し，それらを対処する機関を示したもので，機関の下にはそこに配置されている職種を記載したものである．