特集 新看護体系が与えるインパクト
承認から届出へ—規制緩和は看護に何をもたらすか
杉谷 藤子
1
1日本看護協会
pp.1113-1115
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904700
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規制緩和のねらい
このたび,診療報酬上の基準看護等の承認要件の見直し・届出化などが,規制緩和の一環として行なわれた.そもそもなぜこのような規制緩和が行なわれたのか.理由としては,経済の活性化や,内需拡大など景気のテコ入れに役立てたいという細川内閣での狙いがあったといわれている.
官僚にとっては,権限の基盤ともいえる許認可事項の緩和は重大問題ともいえるが,日米首脳会議に向けて,米国側が強く求めている貿易収支改善への努力を目に見える形で示す必要があったともいわれており,各省庁から規制緩和検討項目(平成5年8月31日の時点で9省庁より60項目)提示がなされた.
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