連載 [リレーレポート]いきいき看護研究・11
—公立能登総合病院—人生に充実感をもたらす看護研究
久徳 あい子
1
1公立能登総合病院
pp.746-749
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904613
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看護のすばらしさを知るために
仕事に満足感や充実感を得ることは,毎日の作業を楽しく続ける上で必要なことだと思っている.満足感は,その場その場の患者さんとの触れ合いの中や,1日の仕事が終わった時などに沸いてくる楽しみであるが,充実感は,苦労を重ね,大仕事をした時に味わうことのできる楽しみである.そういう意味で,研究発表は充実感を私たちにもたらしてくれる.日頃,1人でも多くの職員が仕事の中から充実感を味わい,仲間とともに,また,家族とともに看護のすばらしさを知ることができるように心がけている.
公立能登総合病院は,1943年に開設された半世紀の歴史を持つ自治体立の基幹病院である.人口9万人の1市6町を診療圏とし,1994年から基準看護は全病棟特III類の承認を受けている.看護婦の66%は当院附属看護専門学校の卒業生であり,多くの看護婦が卒前,卒後の一貫した教育の長所を生かして,地域の雰囲気に適した看護を展開している.看護職員数は216名で,看護婦(保健婦1名,助産婦8名を含む)156名,准看護婦33名,その他27名である.
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