研究と報告【投稿】
公立能登総合病院の積極的な公衆衛生活動が地域社会に与える影響
奥田 幸造
1
1公立能登総合病院
pp.105-107
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203942
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はじめに
公立能登総合病院の活発な公衆衛生活動については,病院学会においてすでに報告してきたが,最近1か年は特に積極的な,しかもいろいろな立場からのユニークな公衆衛生活動を実施し,当院が能登35万の唯一の総合基幹病院の立場から,‘地域社会全体を病院に’のスローガンのもとに,医師の都会集中による無医村へき地あるいは専門医不足に悩む能登の各地に頻回に,‘動く総合病院’形式で,すなわち人口約5000の離島無医村である能登島(図1,2,3)をはじめとして,地域住民の健康管理はもちろん,積極的に健康増進や体力づくりに至るまで各種団体との協調のもとに地域社会に有形無形の密接な連携を保ち,地域住民の大きな福利となっている実態を報告したい.
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