学生の広場
脳梗塞再発作後,情緒不安定な患者への援助を通して学んだこと—再々発作の防止をめざして
すわ えみ
1
1(現勤務先)川崎市立川崎病院
pp.635-638
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904588
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はじめに
私は,老人看護実習中,脳梗塞で再発作を起こした急性期の患者を受け持った.前回の発作より症状は進み,右半身麻痺・失語症の状態にあった.患者は失語症があるためかイライラした状態がみられ,意思疎通困難によるストレスの蓄積が,血圧を不安定にし再々発作の危険につながるのではないかと考えられた.
そこで,患者の気持ちを察して欲求を満たすことが必要であると考え,排尿の援助をきっかけとして意思疎通を図った.その結果,患者のイライラした状態が軽減し,再々発作を防止することができたので,その過程を振り返り報告する.
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