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特別記事
看護独自の介入と効果的タッチ
Independent Nursing Interventions and Purposeful Touch
尾崎 フサ子
1
,
Mariah Snyder
2
1新潟大学医療技術短期大学部看護学科
2ミネソタ大学看護学部
pp.626-634
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904587
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はじめに
これからお話しする,“看護独自の介入と効果的タッチ”(Independent Nursing Interventions and Purposeful Touch)は,看護の本質とは一体何だろうかという私の関心事から生まれました.
私が臨床ナースだった頃からの看護業務の変遷を振り返りますと,医療技術が非常に複雑になり,看護技術での介入がだんだん少なくなってきています.たとえば,入院患者全員に欠かせなかった背部へのマッサージはナースの介入としては見なされず,ナースは心電図モニターを読んだり,中心静脈圧を測定するなどの活動に時間を費やしています.確かにこのようなモニタリングは患者の経過を知るうえで重要なことには違いありませんが,看護の本質,つまり看護ケアの要素を構成している介入とそれらを置き換えることは,患者の安寧に深く貢献している看護ケアの面を削除してしまうことを意味します.
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